One Good Man  「素敵なおとこ」第32話 (writer:Jeff King Director: Malcolm Cross )
 このエピの見所はずばり 「ソファの下に隠れているディーフ」でしょう。(笑) ディーフィーちょっと怯えています。。
では、ディーフは置いといて・・人間の権利を主張して弱者のために立ち上がり、ひたむきに訴えるフレイザーの姿と、
リヴィエラに秘められたレイの淡い恋愛が見所です。

Episode Guide

ある日フレイザーのアパートが富豪テイラーに買収され、不法に家賃を引き上げられた。テイラーはアパートの住民を追い出し土地開発をしようとしたのだった。出て行かない住民に対してテイラーは嫌がらせをする。住民を守るためフレイザーは新聞記者を味方につけ議会で発言しようとする。はじめは聞く気のない議員たちもしだいにフレイザーの誠実な態度にひかれ始める。一方レイはフレイザーを助けるためリビエラ購入資金を聴衆獲得にあて協力をする。最後、管理人のデニスがフレイザーの熱い演説に心打たれ改心し契約書を議会に提出した。よってことはまるく収まりフレイザーのアパートは無事守られたのだった。

このエピ はフランク・キャプラ監督の映画「スミス都へ行く Mr. Smith Goes to Washington」
がベースになっています。アメリカの理想を描いたキャプラ監督のこの映画、エピでは後半のスピーチの部分がそっくりでした。

Character Sketch

ディーフェンベーカー
*フレイザーの部屋に多数の人が来たので、ソファの下に隠れる  百獣の王の割には弱虫です
*都会暮らしに慣れすっかり寒がりになる               フレイザーの毛布を引っ張っていました
*ホットケーキはタネのままでも食べられる                  食べさせられたって感じでしたが
*お気に入りの器があって割られてしまった
 

☆フレイザー
映画「素晴らしき哉人生」を32回も見た
トーマス・ペインを愛読している           「物事の価値はその愛着で決まる」とは名言だわ。
*晩ごはんはホットケーキ、夜ヒゲを剃るらしい ガスや電気が止められたときかんしゃくをおこさず冷静に対処するのが彼らしい。
*誕生祝にもらった本をせいうちにあげてしまった 
さすが極北育ち。その辺にせいうちがいる環境だったのね。
*幼い頃祖母と泳ぎに行ったことがある
*女性に対して相変わらず鈍感   しがあるのよ」に対して「いくら」と返答。 ディナーでも誘ってあげればいいのに〜ほんと女心に鈍。     

☆レイ
別れた奥さんと再会した    「君の夢は俺の夢」なんて言える間柄だったのねん
*フレイザーを救うため愛車購入資金をあてて協力する
*最初の車リヴィエラには前の奥さんとの思い出が詰まっていた
レイの回想シーンはロマンチックでしたね〜R「車気に入っただろ?」 A「全然」 R「好きになるって。」 A「夢の中でね。」
とは聞いている方が赤くなっちゃうわ〜。先週はアイリーンとの悲恋で打ちひしがれていたレイ、ほんと恋多き男です

Quote

 気になるシーンの引用です。     (4つ)


Fraser: I don't have to raise my voice, do I?
Ray: Look, there's no polite way to dispute. You just jump right in there.
Fraser: I see. Ray: Okay.  Fraser: Okay.
Ray: Let's go.
Fraser: I demand. . . Well, no, I don't. I- I respectfully request, um. . . Well, no, actually, just speaking strictly for myself, I- Ray?

この demand っという単語はかなり強い要求の意味なんです。普段「want」さえめったに使わないフレイザーですからね〜言い馴れない単語だったのでしょうね〜
フレイザー市庁舎で異議の申し立てをしようとするシーン

フレイザー  「声を荒げる必要があるかな?」 
レイ      「論争を吹っかけるのにご丁寧に喋る奴はいないだろ。」
フレイザー  「あー、そーだね。」 
レイ      「OK」    フレイザー 「OK」  レイ 「レッツゴー」
フレイザー  「要求がある! いやあ違います。謹んでいや違った つまりこうだ・・・・あ〜レイ〜(泣)」 


小山さんの「要求がある!」っていう強い調子の声がカッコいいんです。でも根が優しいフレイザーとたんにヘタってしまって丁寧になっちゃうんですよね〜で、最後は情けなくなっちゃってレイ〜って助けを求めます。人との争いが苦手なフレイザーらしいです。こーゆーとこがかわいいのよね




King: . Are you listening?
Fraser: Not really, no.
King:You're a bad influence on me, Bento. .
No smiling. . . What's the matter, doesn't anybody limp?

マッケーンジーはseason1のエピ「私のパパは世界一」で出てきたあの熱血女性記者です。あのときはベントンの綴りを間違えてベントーBENTOって憶えてましたね。またYou're a bad influence on me, Bento.」とあのエピでは最後フレイザーにこう言って立ち去っていきました。
テイラーのビルの前フレイザがーデモ行進をするシーン

キング 「聞いているの?」
フレイザー  「いいえごめんなさい。」 
キング  「あなたって人をいらいらさせるわ。」 
キング  「笑顔はダメ。もっと疲れた顔をして!。」 

直訳:キング「あなたって私に悪い影響を及ぼすわーベントー
「笑顔はダメ。誰かビッコでもひかないの?」


ビッコをひくっていう言い方に配慮をしてNHKさん訳を変えたと思うんですが、そう言われたとたんムスタフィさんが足を引きずり始めて行進するんです。そのわざとらしさが笑えます〜。



Ray: Is the building on fire?
Fraser: Uh, no.
Ray: Is there a helpless person trapped up on the roof?
Fraser: No.
Ray: Is there a hostage to rescue?
Fraser: Not that I'm aware of, no.
Ray: Then we're climbing this building because. . .?
Fraser: Oh, I see. Because I expect too much from people.
レイとフレイザー市議会場のビルを登るシーン

レイ  「このビルは火事か?。」 フレイザー「いいや」
レイ  「屋上に自殺志願者でもへばりついているのか?」 
フレイザー  「いいや。」

レイ  「人質でもいるのか?」 
フレイザー  「そんな通報はないよ。」 
レイ  「じゃあ何でこんな危険をおかしているんだ?」 
フレイザー「やっぱりみんなに期待しすぎかな。」


チャロさんもおっしゃってますがレイってばなんだかんだ言ってフレイザーに付き合っちゃうんですよねー。こんな妙なビル登りまで付合わされちゃって。また二人の何気ない会話がおかしいの(爆) また冷静に答えるフレイザーもおかしい(爆) レイって結局フレイザーをほっとけないのよね〜



Ray: Time's up, buddy.
Speaker 1: Excuse me. According to ParliamentaryLaw, I have the floor.
Ray: You have the floor?
Speaker 1: Yes. I have the floor.
Fraser: He's right, Ray, he does have the floor.
Ray: Now he has the floor.
Fraser: You kicked him.
Ray: No, I didn't.
Fraser: The man is unconscious.
Ray: He's resting.

この floor には床っていう意味のほかに「立つ権利」っていう意味があるんです。で蹴っ飛ばしたあとスピーカーが床に寝転がって he has the floorとかいうんですものもう爆笑だわ〜。
市議会場の演壇のシーン

レイ     「時間だぜ。」
スピーカー「すみませんが演壇に立つ権利は私にあるんですが。」
レイ     「立つ権利があるんだと?」 
スピーカー「だから立っているんです。」

フレイザー 「彼には立つ権利がある。」   レイ、スピーカーを蹴る
レイ  「もう立ってないぜ。」 
フレイザー「蹴っただろ。」       レイ「いや。」
 
フレイザー「気を失っている。」    レイ「寝ているんだよ。」

レイってば蹴ってる〜(笑) ほんとレイって何気ないセリフや行動がおかしいのよね。ココNHKさんの訳もナイスなんですが原語版も大ウケ!

Trivia

フランク・キャプラの映画
*「素晴らしき哉人生」(1946)・・・・・ フレイザーが32回見たと言っていた映画ですが「知らないうちに人は助け合っている、人にいいことをすると困ったときにみんなが助けてくれる」ってな感じの内容です。悪徳事業家ポッターが車椅子で登場するところがそっくりでした。

*「スミス都へ行く」(1939)・・・・・汚れきった政治を改善するために悪徳政治家たちに敢然と立ち向かう若きアメリカの理想を追求した政治家の映画です。主人公のスミス氏は自由と権利のために声をからして演説をするのですがその誠実で正直な態度はまさにこのエピのレイザーでした。


みーつけたっ
フレイザーのアパートに押しかけてきたチンピラの一人なんですが「赤い薔薇にはとげがある」で出てきた刑事さんでした。この人「シカゴの休日」ではフレイザーの乗ったタクシーの運転手もしていました。

スペシャルゲスト
今回はゲストがおいしかったですね〜。ERのマリア・ベローがマッケンジー役で出てましたし、アンジー役はデヴィッド・マルシアーノの本当の奥さんです。
                          

勝手な感想


ディーフファンとしては活躍どころがなくてちょっと残念でしたが可愛い表情が見れたことに関しては結構まんぞく。みなさんもおっしゃってましたがソファの下に隠れているシーンが超きゅーと〜でしたね〜。最高にかわいかった。狼っていうより愛玩犬って感じでした。デモ行進を不思議そうに見守る顔もいいわ〜っとほっとくとディーフの感想で終わってしまいそうです(笑)

フレイザーがカッコイイっと思ったのは演説のシーン!あの訴えかけるような真摯な姿に心打たれましたわ〜。リリーさんがおしゃっていましたが小山さんのお声が誠実でいいんです。祖母の話が現実味があってじーんときました〜。

今回はアパートの人たちとの交流が見られましたね。ムスタフィさんも沢山見れて楽しかったです。フレイザーのお給料だったら簡単に他の良いアパートに引っ越すことができたのに住民のみんなを見捨てずに面倒みるのがフレイザーらしいですよね。そんなフレイザーだから最後、部屋がめちゃめちゃにされたとき住民のみんなが手伝ってくれたのね。あのシーンはDSらしかったです。

そうそうレイがなんであんなにリヴィエラに執着しているかその秘密がわかりました。レイの結婚秘話が隠されていたとは・・・。レイはきっとまだ別れたアンジーのことが好きなのね。それにしてもどうして別れちゃったんでしょうね〜もったいない。

One Good Man って題ですがフレイザーの他にもいい人がたくさんいましたね。レイ〜泣けるほどいい奴だわ〜。それにデニスさんも・・・ムスタフィさんも・・・・DSは人々の交流や優しさがホッとさせるんです〜♪

                                                                  

Back